思い出 神戸直幸(小2011)
思い出 神戸直幸(小2011)
私は現在社会人2年目、建設会社で営業事務をしております。この会社に決めたのは、お世話になった先輩がこの会社に勤めていることと、スケールの大きな事業に関われることです。
今の業務には大学時代の経験が多分に活きていると感じています。私は大学4年間、日本一を目標に体育会ヨット部に所属しておりました。もともとヨット部を選んだのは、大学生活を過ごす中で何か1つの大きな目標を目指して努力する経験を得たかったからです。
1番の思い出は大学3年生の全日本大会で優勝できた瞬間です。大学1・2年生の時には残念ながら大会で敗れてしまい、非常に悔しい思いをしていました。優勝した瞬間「この日のために必死でやってきたんだ」という自負と嬉しさがありました。私は、コーチボートに乗って海況の情報収集を担当しておりました。コーチボートとは、ヨットの後方に伴走し、海況や他チームの状況を把握してコースの選択を指示する役目のモーターボートです。
「ヨット」という競技は風を上手く帆にはらませて、最短時間でゴールにたどり着くことを目指す競技です。「風」を原動力
に走らせるため、風の変化を逐一予測・把握する必要があります。過去5年間の風の情報を調査してエクセルにまとめたこともありました。ヨットは自然を相手にする競技であるため、風が吹かなければ走ることはできず、荒天では安全面に支障が出ます。だからこそ、常に視野を広く持つことが必要でした。視野を広く持って物事を考える経験が得られたのは良かったと思っています。
下級生の頃は、1階の普段食事やミーティングをするスペースで寝ていました。今までこのような経験をしたことがなく、睡眠もまともにとることができなかったため、肉体的にも精神的にも大変でした。
目標を持ってそれを達成するために努力する経験は今の仕事に活きています。タイムスケジュールと客先からの要望を満たすため、1つ1つ業務を行うことが大事だと感じました。厳しく指導していただいた先輩方や同期、ついてきてくれた後輩たちには感謝してもしきれません。