甘味処 こまめ 石坂かえ(小73中76)

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甘味処 こまめ 石坂かえ(小73中76)

 神奈川県鎌倉市佐助には2つのランドマーク、佐助稲荷神社と銭洗弁財天があり、鎌倉駅からそこに向かう途中にお店を構えて今年で14年目となりました。私は豆と米が好きで、あんみつとおむすびのお店を出す事が夢でした。そこで東京の甘味店とおむすび店で勉強し、2007年に夢が現実となりました。開業二年目に“こまめ黒かん”→天草を煮て生姜と黒糖を加えたオンリーワンのスイーツを柱にすべて手作りでおもてなししています。

 

店の営業を続けると共に、佐助地域の活性化と住民との交流を目的にイベントの企画・運営をしようとお店のお仲間と計画し、夏のお祭り「鎌倉佐助のさんぽ市」が実現しました。それぞれのお店が限定メニューや体験教室、またスタンプラリーで景品が当たる!などの二日間で、令和1年には開催10回目を迎えました。

鎌倉に縁あって今日に至りますが、私は東京生まれ、茅ケ崎育ちです。小学校から高校一年生まで平和学園(現

アレセイア)で学びました。昭和42年頃の校舎の周りは豊かな松林に囲まれ、海の匂いと風を感じる素晴らしい環境でした(唯一、松の木に付く毛虫の掃除当番は正に恐怖でした(笑))。また、朝の礼拝は生徒全員で讃美歌を歌い、聖書を読み、祈る、生徒の時はルーティーンのように感

じていましたが、それは自分自身を落ち着かせるとても大切な時間だったのだと後から気付きました。平和学園高等学校1年を終了してから9年間、私は宝塚歌劇の世界で過ごしました。日本物、洋物、ショーと、女性だけの夢の舞台を作るための稽古は厳しいですが、無事舞台の千秋楽を迎えられた時の達成感は次に進む勇気とな

り、様々な荒波を乗り越えた仲間との絆はその後の人生の力となっています。

 

令和二年、新型コロナウイルス感染拡大で、飲食店にもエンタメにもすべてにブレー

キがかかりました。現在も先の見えない不安な毎日を過ごす日々ですが、こういう時こそ自分の心

を落ち着かせる時間を持つことが大切だと感じています。

今回、原稿の

ご依頼を受け、平和学園での学生生活をいろいろ思い起こし、懐かしさと感謝の気持ちで一杯になりました。有難うございました。鎌倉にお越しの際は是非”こまめ

”にお立ち寄り下さい。

 

鎌倉市佐助1-13-1 TEL  0467-23-8334

(鎌倉駅西口徒歩8分 鎌倉税務署向かい)