『ファーマーズ・テーブルたさき』を訪ねて 田崎裕敬(1984小卒)
『ファーマーズ・テーブルたさき』を訪ねて 田崎裕敬(1984小卒)
あつあつでサクッとした衣を噛むと、身が大きく思わず感動のエビフライ! 野菜を中心にしたお惣菜をサイドに玄米ご飯。フライなのに胃に優しく、とてもヘルシーにご馳走になりました!
雄三通りから鉄砲道を平和学園の方へ80m程歩いた左手に、花と緑に覆われたレストラン、“ファーマーズ・テーブルたさき”があります。今回は“たさき”のオーナー田崎裕敬さん(1984年小卒)にお話をうかがってきました。

小学校の時、楯岡先生に「これからは男子も家事ができなくてはいけない。」と言われ、調理や上履き洗いを習いました。その時初めて、「男が料理していいんだ」と気づかされ、家でも料理をするようになりました。校庭で稲作もやって、食に対する興味を養われました。大学では法学部に入りましたが、授業よりアルバイトの飲食店の仕事が面白くて、自分は法律より調理を含めた物づくりが好きだとつくづく思ったそうです。
お母さまがパンや惣菜のお店をしていたこともあり、1999年に自宅を建て替えて、“ファーマーズ・テーブルたさき”を開店し、家族の協力で営業することになりました。
玄米ご飯、さまざまな野菜料理、大きな具の入ったお味噌汁、メインの多彩な揚げ物、飲み物がセットや単品、またテイクアウトでも味わえます。夕方はテイクアウトのみですが、新型コロナ禍の時期は以前からテイクアウトをしていたので、補助金を受けずに乗り切れたとのことです。
田崎家では長男の裕敬さん、弟の雅治さん(1985小卒)、妹の未央さん(1994小・1997中卒・2000高卒)が平和学園に通い、お母様はPTAとしてもあしかけ20年学園とお付き合いがありました。並行して校内の売店を任されていたので、生徒とも顔なじみになって、今でもたさきを訪れる卒業生や先生は少なくありません。
この店で年齢層の広い新たな人間関係もできています。様々なエピソードを多くの教え子に残し、故郷
の巻機山から戻らなかった横山先生を偲んで、増渕先生や数人の卒業生とで巻機山に登ったのも、“たさき”でできた交友関係からです。
「平和学園では固定観念にこだわらず、自由に生きることを教えられました。人とのつながりを大切に、また、女性の生き方が多様になり、惣菜や弁当の需要が増えていく中、“たさき”のあり方に自信をもってこれからもやっていきたい。」という力強い意志をうかがいました。
ファーマーズ・テーブルたさき
茅ヶ崎市東海岸北2丁目4−46 田崎ビル 1F
