思い出 小林 能伊(小2011中2014高2017)

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思い出 小林 能伊(小2011中2014高2017)

私は小学校2年生から平和学園小学校へ転校しアレアセイア湘南中学校、高等学校を卒業するまで11年間平和学園にお世話になりました。

小さい頃からものづくりが好きだったので色々なものを作りました。小学校の時、思い出に残る出来事があります。新聞紙で野球のグローブやバットなど用具を作り校内のウッドデッキで友達と野球を楽しんでいました。そこを通りかかった校長先生はグラウンドではなくウッドデッキで野球をしていたのに驚きグラウンドでするようにと注意されました。余りにも良くできていたので新聞紙でできているとは思わなかったそうです。学期末にはものづくりを通してみんなを楽しませることができたことを評して表彰状をいただきました。

 

 また、小さい頃から続いているスポーツの中で今でも楽しんでいるものにテニスがあります。中学、高等学校では硬式テニス部に所属しテニスに打ち込みました。大学生の時にはテニスコーチのアルバイトをしてコーチングを学ぶことができました。現在は茅ヶ崎でテニスサークルを作り、運営しています。市民大会などで勝てるように楽しく練習してテニスを楽しんでいます。また、アレセイア高等学校のテニス部のコーチをさせていただいています。その関係で学校のテニスコートを利用して学生が大人のテニスを学べるきっかけのテニス大会を9月に開催することになり企画、ポスター作りや運営の準備などをしているところです。平和学園小学校、アレセイア湘南中学校、高等学校では、伸びやかに自分の好きなことを伸ばすことができた学校生活でした。

 

やはりものづくりをしたいという思いから東海大学の機械工学科に進みました。東海大学は創立者の松前重義によって平和学園と同様に世界平和実現のための人材育成を目指して作られた大学です。少人数の学校から大人数の大きなキャンパスでの学生生活を通して社会に出る前に様々な人たちと接する機会が持つことができ、とても良い経験となりました。

 

卒業後、海外へ留学する予定でしたが、コロナの状況が終息していないため父の仕事である写真事務所の手伝いをしています。方向性は違いますが、何かを作り上げることは、楽しく向いていると思っています。七五三、アパレルの撮影、プロフィール写真など人物を主に撮影しています。

 

昨年の秋に神社で百組以上の七五三の撮影をする機会に恵まれました。父親と先輩カメラマンに技術的ことや、写真撮影するうえでの心構え等、指導をしていただき、子どもたちの無邪気な姿を追いかけ、たくさんの可愛らしい写真を撮影することができました。思い出に残る写真となれば嬉しいと思っています。

お正月に鎌倉宮で巫女による「豊栄の舞」を撮影する機会がありました。その時の写真を父の勧めで日本写真家協会主催JPS展という写真コンテストに応募したところ、優秀賞を頂くことができました。4枚1組の組み写真で題名を「祈り」としました。

巫女、観客全員が現在の象徴的なイメージのマスクをしています。光が当たり輝く巫女と対照的に光が当たらない場所の暗く写っている観客のコントラストが印象的な写真となりました。コロナ渦で暗く沈んでいる心が早く明るい心へとなるように皆が祈っているように見えたことが「祈り」というタイトルの由来です。コロナにより大学卒業後の海外留学という予定は変わりましたが、そのおかげで、写真撮影の技術を学び経験を積むことが出来、賞をいただくことが出来たことは、僕の人生にとって大きな自信となりました。これからも、どんな状況や環境になっても、常に前向きな心を忘れずに頑張っていきたいと思います。

 

文中写真:日本写真家協会 写真公募展 第47回2022 JPS展 優秀賞 「祈り」2022年1月2日 大塔宮鎌倉宮にて撮影