小学校からのたより

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校長

小学校からのたより

和学園小学校でこの4月から校長の役割をさせていただいている佐藤陽明です。

同窓会の皆様には優しい眼差しで平和学園を見守っていただいていることに感謝しております。ありがとうございます。
賀川先生・村島先生の強い意思であるキリスト教の実践教育を引き継ぎ、歴史から学ぶ姿勢と、歴史を進歩させるために歴史が存在することを忘れず、児童の命と成長を第一として、教職員と保護者全員の力で進歩する小学校でありたいと思っています。賀川先生の生き方は、聖書に書かれている、『よきサマリア人』を理想としています。

具体的には、イエスが行った隣人愛の実践につきます。無条件の愛を基本とした教育を、児童と共に育み、茅ヶ崎の地から創立者の強い思いである実践の重要性を発信したいと心から願っています。

小学校の教育は自己肯定感をすべての教職員、児童と保護者に持っていただくことから始まります。自由であること、この平和学園が自分の居場所であること。その安心感と自己肯定感により、神さまに感謝しつつ、失敗を恐れず積極的に前に歩むことができます。自己肯定感を継続し、その集大成が卒業論文です。6年生全員の各個人が自分の一番興味ある事を卒論として発表し、自分を理解してもらうための努力をします。そして、友だち一人ひとりが大事にしていることを卒論の発表で知り、人への理解を深め、卒業していきます。

教育の目的は人を自分と同じように愛し、人を良く理解し、人と信頼関係を持つことです。人を理解する力を持つと、信頼関係が生まれ、社会で生き抜くことが可能となります。そこから人に必要とされ、人を支え、人に支えられて自分らしく生きることができるようになります。
教職員は幼稚園の教職員と共に、人を支えられる豊かな人間になれるよう、毎日職員礼拝で神に祈りをささげています。

コミュニケーション能力も信頼を得るためのツールとして捉えています。任せられる人と任せることができる人になることがこの世の中を生き抜く知恵だと考えて様々な行事を行っています。特に小学校は、少人数教育で深い信頼関係を持ち、学校行事を通し、各自が役割を果たすことで社会が成り立つことを学んでいます。一つ一つの行事で子どもたちが個々成長することを確認しながら教育を実践している教職員と保護者を今後ともよろしくお願いいたします。

最後にこの「まつかぜ」をお読みの同窓会の皆様と読者へのお願いがございます。
社会人として、卒業生としてのお願いです。どうか平和学園小学校に皆様一人ひとりができることをお示しいただき、肯定感のある前向きな知恵をお貸し願いたいと願っております。今後とも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
同窓会の皆様のご活躍をお祈りしております。

平和学園小学校校長 佐藤陽明

  • 学歴・職歴
    1951年7月13日 東京生まれ
    青山学院初等部~青山学院大学経営学部卒業(16年間青学在籍)
    1972年(大学生2年次)プロカメラマン
    1973年(大学4年次)東京放送(現TBS)契約社員
    1974年2月(大学4年在学中)岩手県岩泉中学校常勤講師(教科:数学・理科・保健)となり、大学卒業後も勤務を継続。5月より岩泉町教育委員会に採用。岩泉小学校月出分校(3級僻地)に常勤講師として赴任。2年担任経験後、3年・4年複式学級担任となる。在職中に岩手県教育委員会僻地研究部会で「語彙不足の研究」(『語彙不足と知能の関係について』)を発表。
    1976年(株)美光写苑・研究所・写場に勤務。
    1977年関東学院六浦中学高校教諭(社会科)。
    1992年より関東学院大学経済学部及び文学部で中高教職科目・公民科教育法を10年間担当(六浦中高と兼務)。関東学院短期大学で2年間『課外教育の研究』を担当(大学・六浦中高兼務)。2002年退職。
    2002年から2009年の7年間で、塾・教室・教育相談(三軒茶屋)・犬山市で国際観光旅館ホテル総支配人を経験。その後、横浜で医療法人明生会顧問・銀座の一枚の絵(株)企画部顧問等を経て、2009年、目白の日本聖書神学校ブライダルの総支配人に就任。
    この間アレセイア湘南中学高等学校の社会科非常勤講師を兼任。2011年1月から2019年3月まで平和学園小学校教頭。2019年4月より校長。